使用楽器
Player 1 : Paper Cup
Player 2 : Paper Cup

演奏時間 : 約3分
スコア・パート譜セット

この曲は2012年に作曲し、同年、上原なな江・渡邉達弘により初演された。
初演の会場であり、長きにわたって大変お世話になった門仲天井ホール (2012年9月末日で閉館) への感謝の気持ちを込めて、タイ語で「ありがとう」を意味する「コップンカップ」という紙コップ二重奏を作曲した。
4つの紙コップを使用し、8通りの音の出し方を駆使して演奏する。また曲の最初と最後に、少しだけ演技する指示が書かれている。演技要素を取り入れることにしたのは、楽曲中で「コップン カップ (ありがとう)」という言葉が自然に出てくる必然性を生み出したかったことと、ちょっとした心遣いで日常のいたるところに「ありがとう」がいっぱいあることが美しいことだと感じているからだ。それを音楽の中でやりたかったのだ。
奏法についてはスコアの末尾に解説を書き添えてある。ぜひ紙コップが持つ音色の多彩さに気付いて欲しい。日常に潜むちっぽけだけど素敵なことに気付いて欲しい。そして余裕があれば、小さな声でありがとうを。

2012年 6月 渡邉 達弘
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