使用楽器
Player 1 : Kids' Bells
Player 2 : Kids' Bells
この曲は2011年8月に作曲した曲である。
音高の異なる2つの教育用に用いられる鈴を使用し、楽器に糸をつけてヨーヨーのようにぶら提げられるようにしておくこと。
また、奏者はポケットなどにハサミを用意して演奏に臨むことを求める。
楽曲は「す・ず・む・し」の4つの音から2つの音を選ぶことで作られる言葉を、鈴を演奏することで表現する(例:「むし」「すし」)
という単純なアイデアで構成されている。序盤の「むし」では、鈴で虫を模倣するように演奏するが、
2回目の「むし」では鈴自体を虫と見立てて、茂みの中をカサカサ動くように奏する。
最後の「むし」は実際には音が出なくても構わないと思っている。音よりも飼っている鈴虫が鳴くのをじっと待つような雰囲気を演奏して欲しい。最後の「しす」は声を合わせ、線香花火がぽとりと落ちるようにハサミで糸を切って事切れる様を表現する。
切れた瞬間や鈴が地面に落ちたときの音が、「すず むし」の断末魔の声となる。
雰囲気が大切な曲となるが、特にDの「むし」からEの「すし」への移り変わりで発せられる「へい!らしゃい!」という声は、
威勢のよいものであって欲しい。
そうすることで生まれるギャップが大きければ大きいほど、終曲の“死”の表現がより神秘的なものになると考えている。
全体的にアホな楽曲だが、だからこそそれぞれのシーンのイメージを持って演奏を楽しんで欲しいと思う。
(楽譜記載の作曲者コメントより)
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作曲者HP
参考演奏動画